あなたと村上春樹のあいだにあるもの
本好きの家族が一人もおらず、文化資本がまったくない日本の下町の家庭で育つ女の子は、いったいどんなふうに小説に出会うことができるだろう? 学校の小さな図書室にあるのは誰もが知っている有名どころの本だけだ。日本文学なら芥川龍之介、夏目漱石、太宰治に三島由紀夫。世界文学ではドストエフスキーやトルストイ、カミュにサルトル、スタインベックといった大物たち。ヴァージニア・ウルフや津島佑子やカーソン・マッカラーズに出会うためには時間がかかるし、ずらりと並んだ「文学」に、女性がいないことにも気づけない。
This post is for paying subscribers only
Unlock access and see the entire library of paid-members only posts.
Sign up now
Already a member? Sign in
