雪、楽しみ、お母さん

雪、楽しみ、お母さん

 ハローみなさま、いかがお過ごし。これを書いている今は夜、さっき家の外に少し出て、こんなに息がはっきり白くて東京の夜の冷たさは鋭くて、庭の木の葉っぱにさわってみたらどれもひんやり、花びらもやっぱりひんやりしていて、土のなかはどうだろう、全身で入ってみたことないからなあ。

 一月があまりに忙しかったので、二月はなぜかもっとゆとりがあると思っていたのに、全然そうではなかった。しめきりがあり、しめきりがあり、来週は芥川賞の授賞式があり、その翌日には山口県で中原中也賞の選考会があり、そしてその翌週末には北九州市で林芙美子賞の授賞式がある。そのあいまを縫うように会食と打ち合わせがある。とくにこの数日間は、気の重い執筆の書き直しをずうっとしていて、進みも悪く、すこぶる悪く、テーマが繋がっているので、毎晩泣くのとはべつに、昼間でも母のことを思いだしては発作のように泣いてしまい、また2月は母を見送った月でもあるので、すべてが立体なのだった。とはいえ、ありがたいことに体じたいには今は痛いところもなく、思春期まっさかりの生き生きとした息子、やさしい毛の犬の娘かぬれとのやりとりもあって、仕事があって、人と話して、動いている感じが定期的にはさまれて、移動している感じがある。もう少ししたら、また海外のブックツアーが始まる。今度も長い。前回のツアーがあまりに過密スケジュールだったので、さすがにつぎはあそこまでのぎゅうぎゅうにはならんやろうけれど、どうやろう、ああ、この「りぼん通信」をみなさんが読んでくださっているころには選挙の結果も出ているやろうし。このあいだ少し感じることのできた春の気配がこいしいですね。

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