熊本で被災された皆さまへ
熊本で発生した地震により被災された皆さまに、心よりお見舞いを申し上げます。
あれから十日、りぼん通信や拙作を楽しみにしてくださっている熊本の読者の方々とやりとりをさせていただきながら、こんなときにも文章を心の支えにしてくださっていることを知り、たまらない気持ちでいます。どの場所もひとつとしておなじところはありませんが、しかし、とりわけ大きな被害にあったショッピングモールは、日本で暮らす多くの人にとって本当に日常の真んなかを穏やかに流れる時間そのもので、特別な場所なのだと思います。この20年ほど、わたしは大阪に帰るたび、滞在するたび、家族や友人となんでもない話をしながら館内を歩き、食事をし、買い物をし、笑い、すべての年齢だった息子をあちこちで遊ばせ、平和でありがたい時間を過ごしてきました。きっとおなじように過ごされてきた皆さまの場所が、子どもも大人も、元気な人もそうでない人も、ちょっといい時間を過ごせる明るい場所が、そういった思い出の場所が、あんなことになってしまい、本当に胸が痛いです。
今もなお、受け止めきれないショックとともに、余震への不安や断水、避難生活など、先の見えない大変な時間を過ごされている方がたくさんいらっしゃることと思います。どうか、ご自身と大切な方々の安全を優先し、少しでも安心できる時間が訪れることを願っています。また、救助や医療、ライフラインの復旧をはじめ、被災地で昼夜を問わず支援にあたっておられる皆さまにも、深い敬意と感謝を申し上げます。微力ながら、熊本県の災害義援金を通じて寄付をいたしました。被災された地域の一日も早い復旧と、皆さまに穏やかな日常が戻りますことを、心よりお祈り申し上げます。
川上未映子
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