マンチェスター、バース、りぼんの墓

マンチェスター、バース、りぼんの墓

 気がつけばブックツアーも終わり、わたしは時差ぼけ。行きはいいけど帰りがね。一日くらいゆっくりしてもいいような気がするけど、しかしわたしは早く帰りたい。なぜなら、かぬれがいるから。あれは息子が4歳だったろうか、わたしはシカゴにいて暗いホテルでひとりやった。そしたら預けていた母から息子の元気いっぱいのがんばってね動画が送られてきて、なぜわたしは息子と離れてこんなところにおるのやろう、もしお互いに何かあってもどうすることもできひん距離におるのやろうとすべてが恐ろしくなって号泣してしまい、そこから海外出張の仕事を断った。時は流れ、息子は成長し、今、わたしの配る心は物言わぬ最愛のかぬれにむかうもので、たとえば今夜、息子は学校終わりに友達と食事をしてくるといい、そばにはかぬれが体をまるめて寝転んでおり、人生で見たらば束の間のこととはいえ、いやだからこそ、この無音のしあわせが身にしみます。りぼん通信、ブックツアーのふりかえり、何回かにわけてお届けします

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